高揚感

  夕焼け色にあたりが染まる野天で、御手杵と抱き合った。合戦の後の高揚した気持ちがおさまらなかったから、自然とそうなってしまった。
  相手の着ているものを脱がすのももどかしく、尻を出した同田貫は御手杵の太腿の上に乗り上げてく。
  唇を合わせると、どちらのものともつかない血の味が微かにする。
  ペロリと相手の唇を舐めあげて、同田貫は不敵な笑みを口許に浮かべた。

(2015.4.2)


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