勢いよく畳の上に引きずり倒されたと思ったら、性急に腰のあたりをはだけさせられた。
鶴丸の手が下肢を這い回り、褌の隙間からすぼまった部分をまさぐられる。
「おい、やめろ」
押さえ気味の声で制止するものの、鶴丸にやめる気はないらしい。
指で軽く擦って中の具合を確かめただけで、すぐに熱い塊を尻に押し付けてこられた。
「やめろ、って言ってるだろう」
こめかみに青筋を立てて声を荒げるが、鶴丸のほうはただ黙って強引に行為を進めようとするばかりで、埒もない。
体を捩って男の手から逃れようとした瞬間、褌の隙間に押し込んだ鶴丸の竿が、同田貫の中を貫いた。
「ひっ、ぅ……」
胃の中のものがせり上がってくるような感覚と、皮膚が裂けそうな痛みに同田貫は体を強ばらせる。
それでもこの後にやってくる快感を同田貫の体は体は間違いなく覚え込んでいる。
畳に爪を立て、唇を噛み締めたまま同田貫は、ゆっくりと息を吐いた。
そろそろと体の力を抜いていくのに合わせて鶴丸が腰を動かすと、同田貫の唇の端からは期待に満ちた喘ぎが洩れた。
(2015.2.24)
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