……へえ、そうか。お前の誕生日、１月１日なのか。
  じゃあ、その時に会えたら、祝ってやるよ。



  なんてことを、言ってみたい。
  そんなこと、口が避けたって言うことが出来ないほど意地っ張りだということは、自分でも嫌というほど理解している。
  だけど、一年に一度のイベントだ。
  あれこれ手を尽して、祝ってあげることが出来たらと、そんなふうに思う気持がないわけではない。
  いつ、言おう。
  ここまで……遠く離れたこの場所まで来いと、そんなふうに呼びつけてしまってもいいものなのかどうかすら、自分ではわからないのだけれど。
  だけど、祝う気持はちゃあんとあるのだ。
  心を込めて、伝えたい。



  誕生日、おめでとう──と。