「好き……なんだ」
綱吉は困ったように微かな笑みを浮かべ、獄寺の顔を覗き込む。
「たとえ君が、小さな男の子だったとしても」
そう言うと綱吉は、獄寺の身体を引き寄せ、自分の膝の上に座らせた。
「十代目?」
子どもの獄寺は、綱吉が背後からぐるっと抱きしめてしまうことができた。獄寺の身体の前で指を組むと、さらさらの銀髪に鼻先を埋める。
「この間は、意地悪してごめん」
顔を見られていないからだろうか、すんなりと言葉が出てきた。
体の下で獄寺の身じろぐのが感じられた。
◆ツナ獄R18小説
「フォーチュンクッキーにお願い」「一歩前へ」収録
[オンデマンド/本文約50頁]
- 商品名
- いさましいチビの恋人
- 価格
- 600円
- 登録日時
- 2011/05/08(日)
- 分類
- ツナ獄