「今から……お邪魔してもいいかな? 駄目なら、このまま帰るから」
弱々しく覇気のない声に、獄寺はただならぬものを感じる。
綱吉を帰してはいけない。なんとか引き止めなければと思うと、考えるよりも先に体が動いていた。
「待ってください、十代目。すぐに開けます!」
口早に叫ぶと獄寺は、玄関口へと駆けていく。ドタドタと足音を立ててドアの前に立つと、躊躇うことなくノブを捻る。
ドアの向こうの綱吉は、獄寺の顔を見てホッとしたように微かに唇を歪めた。
◆ツナ獄R18小説
[オンデマンド/本文約50頁]
- 商品名
- 初恋ボロネーゼ
- 価格
- 600円
- 登録日時
- 2012/05/06(日)
- 分類
- ツナ獄