綱吉の電話を無視してしまった。
そのことが獄寺の胸の内を苛む。あんなに綱吉のことを信じていたのに、今はもう、綱吉の気持ちを信じることすら自分にはできない。だからだろうか、胸がこんなにもキリキリと痛むのは。
シャツの上から心臓のあたりに拳をあて、獄寺は唇を噛み締める。
悔しいのは、自分が綱吉のことを信じ続けようとしなかったことだ。
綱吉が悪いわけではない。
自分が悪いのだ。自分があの時、なし崩しに綱吉とつき合うことを決めてしまったりしたから……。
◆ツナ獄R18小説
前回発行の「初恋ボロネーゼ」の2になります
[オンデマンド/本文約50頁]
- 商品名
- 純愛のススメ
- 価格
- 600円
- 登録日時
- 2012/08/19(日)
- 分類
- ツナ獄