目が覚めると綱吉がいた。ベッドに腰かけて、獄寺を見下ろしている。
ドキリとして獄寺は一瞬、目をしばたたかせた。自分がまだ寝惚けているのかと思ったほどだ。
「よく眠っていたね」
優しい声がした。
呆けたように口を半開きにしたまま獄寺は、そっと手を差し伸べる。綱吉の腕に触れると、すぐに手を取られた。
「もう少ししたら昼食会の時間だよ」
白くて細い獄寺の指先に唇を押し当てて、綱吉が告げる。
「もうそんな時間っスか」
(※綱獄R18小説アンソロジー『AnimaRossa』、『AnimaRossa2』に収録の『「好き」のかたち』、『キスの向こう』に加筆修正をしたものです。綱獄18禁小説アンソロ『AnimaRossa』、『AnimaRossa2』をお持ちの方はご注意ください)
◆ツナ獄R18小説
[オンデマンド/本文約50頁]
- 商品名
- お別れの日は遠く
- 価格
- 600円
- 登録日時
- 2013/08/18(日)
- 分類
- ツナ獄