ベッドの上で四つん這いになったGの背後で、ジョットがほう、とため息を吐き出す。
「オレのものに傷を付けた罰だ」
小さな声で忌々しそうに呟くとジョットは、Gの双丘に手をかける。
「こんなに傷付いて……」
てのひらの下で、Gの腰がピクリと跳ねる。
怪我をするほどの無茶は日常茶飯事だ。ジョットになじられる謂れはない。
振り返り、文句を返そうとした瞬間、固く冷たいものが後孔に押し当てられた。つぷり、と中に押し込まれる形は、自らの指によく馴染んだ銃弾のそれと同じものだ。
「っ、あ……」
Gが拒もうとすると、それを押し込む指がズルリと中に潜り込んできて、内壁をやんわりと押し拡げていく。
「ゃ、め……っ!」
後孔に力を入れると、煽るように快感のポイントを引っ掻きながら指が抜け出ていく。
「ん、ぁ……」
Gの腕から力が抜け、ガクン、と上体がシーツの上に崩れ落ちていく。
「痛いのがいいんだろう?」
いつになく傲岸な様子でジョットは、恋人兼右腕を見下ろした。
「抱き壊してやる」
低く、唸るように囁きかけるとジョットはGの中に自身の昂りを突き入れる。
「んっ、は……ぁ……」
尻を高く掲げた体勢のままGは、甘い吐息を口の端から涎と共にホロリと溢す。
「酷く……して、くれ……」
今は、何もかも忘れるぐらい乱暴に抱かれたかった。獣のように四肢を絡め、唇を貪り、相手に喰らい付く。そんな濃密なセックスを求めるのは、血を流した後だからだろうか。
背後から男に犯されながらGは、快楽に溺れていく。腹の中の銃弾が直腸の入り口へぐりぐりと押し込まれるのを感じてあられもない嬌声をあげると、男のぺニスにさらに激しく攻め立てられる。突き上げ、擦り上げられ、深いところを抉られる。何度も、なんども。
Gの腹の底がぐずぐずに蕩けてヒクつきながらジョットのものをさらに奥のほうで貪ろうとする。
硬くなった乳首を指先で摘ままれると、それだけでGのほっそりとした陰茎は先走りをたらたらと溢れさせた。
「も、イくっ……」
くぐもった声をあげた刹那、背後の男が低く呻いた。
これまで以上に激しい動きで腰を叩き付けられ、Gの上体がシーツをずり上がり、逃げを打とうとする。
「……逃がさない」
ねっとりとした熱い呟きを溢すと男は、Gの両腕を掴んで上体を引き寄せる。
「あっ、あぁ……」
深々と腹の奥を抉られ、Gの前が弾けて白濁を噴き上げる。シーツに飛び散った染みを満足そうに見下ろしてから、ジョットは再びGを攻め苛み始めた。
(2018.8.30)
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