◆ツイSS◆
ヴァンピーロ 「お前が……お前が、近ごろ世間を騒がせているヴァンピーロなのか?」
  眉間に皺を寄せ、Gは低くひとりごちる。
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スパイ   首を巡らすといつの間にいたのか、すぐそばにジョットの姿があった。
「G、君にスパイの嫌疑がかかっている。潔白を証明してもらいたい」
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イタズラする?   不意にガタン、と音がして、見ると酔ったGがカウンターに伏せていた。
「珍しいな、飲み過ぎたのか?」
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薬指の煌めき   はすっぱな言葉が出るということは、随分とアルコールが入っているらしい。ジョットは軽く肩を竦めると、待ちくたびれたらしい連れに笑いかけた。 ツイSSより
いい夫婦の日 「朝食だぞ、G」
  艶めいた声をかけられ、Gは顔を上げる。
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どうせ無意識なんだろ   男の形のよい薄い唇に、Gはそっとくちづけを落とす。音のない世界の中でちゅ、と色めいた音を立ててゆっくりと唇を離すと、焔色の恋人の瞳がぱちりと開いてこちらを見つめる。 ツイSSより
むかしむかし   噂の青年はなるほど、美しく冷たい表情をしていました。 ツイSSより
キスの味   ネクタイをぐい、と引っ張られた途端にジョットはたたらを踏んだ。
  よろけたところをGの腕がぐい、と首にしがみついてきて、口のなかいっぱいに煙草の香りが広がる。
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面倒くさい男たち 「お互い、気持ちよくなれればそれでいいじゃないか。お前は、あれこれ細かいことに拘りすぎる」
  そう言われてGは、さらに眉間の皺を深くする。
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激情   Gの腕から力が抜け、ガクン、と上体がシーツの上に崩れ落ちていく。
「痛いのがいいんだろう?」
  いつになく傲岸な様子でジョットは、恋人兼右腕を見下ろした。
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Trick or treat! 「トリックオアトリート?」
  再び尋ねられ、ジョットは躊躇うことなく返した。
「スイーツを」
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キスとお仕置き 「恐いか?」
  尋ねられ、Gは首を横に振る。
「嫌なだけだ」
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発情期 「ジョット……早く……」
  もっと触れてくれと大胆に身を擦り寄せてくる様はまさに猫のようで、いつになく甘えているようにも思える。
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夜桜の下で   彼はすぐそばの木を見上げて物憂げな表情を作った。暗がりの中にぼんやりと白く浮かび上がる花々が、儚くも美しい光を放っている。
「G……お前にもこの景色を見せてやりたかった……」
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キスとわがまま
NEW!
  恐る恐るGは尋ねた。
「気に……いらなかったか?」
  ジョットはいや、そうではないと首を横に振る。
ホワイトデーな二人






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