くちづけを解くと、甘い吐息が唇の端から零れ落ちた。
とろんと蕩けた眼差しと、微かに震える身体。わずかに上気した頬から目元にかけてが艶めいて色っぽい。
「……G」
耳元に囁きかけると、ピン、と立ち上がった尻尾がゆらゆらと揺らめく。
「ジョット……早く……」
もっと触れてくれと大胆に身を擦り寄せてくる様はまさに猫のようで、いつになく甘えているようにも思える。
頭の上にある大きな猫の耳がピクピクとなり、ジョットの愛撫を待ち望んでいることが一目でわかる。
「どこを触ってほしい?」
声をかけるとGの手がおずおずとジョットの腕にかかり、形の良い引き締まった小さな尻へと誘われる。
「ここに……奥のほうまでジョットの太くて固いので栓をして、いっぱいかき混ぜてくれ」
言いながらGは、ジョットの手に尻を押し付けていく。
はじめての発情期を迎えたGは、もどかしそうに尻を揺らした。
「熱くてドロドロしたアンタのセーシがたっぷりと欲しいんだ」
「中に? それとも、外に」
意地悪くジョットが尋ねると、Gは舌なめずりをしてニヤリと笑う。
「どっちにも、だ」
そう言うと再び、激しく唇を合わせてくる。
深く合わせた唇の隙間から唾液に濡れる舌を差し込み、口のなかを余すところなく舌でチロチロとなぶってやるとGは鼻にかかる甘い声を洩らしながらさらに強い力でジョットにしがみついてきた。
「もっと……もっと、気持ちよくしてくれ」
掠れる声でそうねだるGの背中が波打つように震えて、耳の先だけでなく尻尾の先までも感じているのか、ぶわっと毛を逆立たせ、喉を大きく鳴らしている。
「わかった」
低い声でそう返すとジョットは、Gの身体を床の上にそっと押し倒した。
(2019.2.2)
(2019.4.30加筆)
|