ロデオマシーンが動き始めると、獄寺はぎこちない動きで腰をくねらせた。
制服のボタンを外したシャツの裾から太腿が見え隠れし、その狭間では性器が勃ち上がりかけている。マシーンの動きと尻に穿たれたディルドの動きとに翻弄されながらも声を押し殺す姿は淫靡で妖しい。 ふるっ、と肩を震わせながら「んっ、くっ……」と喘ぐ様はいやらしく、綱吉は思わず口の中に込み上げてきた唾を飲み込んだ。
「じゅ、ぅ……じゅ、だぃ、めぇぇ……」
啜り泣きながらも振り落とされまいとマシーンにしがみつく獄寺だが、尻の奥でいやらしくうねるディルドにさらに喘いでしまう。
「奥っ……奥、で……ぐりぐりって……も、イくっ……イく、からっ……」
体を捻ると中に潜り込んだディルドが獄寺の奥を穿つ。マシーンにしがみつくと、さらに深いところを擦り上げられ、獄寺の口からは甘い嬌声が零れるばかりだ。
「まだだよ、獄寺くん」
猫なで声で綱吉は言った。
「まだ、イっちゃダメだよ」
言いながら綱吉の手が、獄寺の竿にネクタイを括りつけてくる。
「ほら。これで、イくことはできなくなったね」
クスッ、と小さく笑うと綱吉は、ネクタイで根元を戒められた獄寺の性器をピン、と指で弾いた。
「ひぅっ、ああぁ……」
ピクピクと獄寺の竿が揺れ、先端にじわりと先走りの汁が滲み出る。
「すごくいやらしいよね、獄寺くん」
うねり続けるマシーンの上で、獄寺は身悶えた。
気持ちよくておかしくなりそうなのに、イくことを禁じられた身体のそこここで快楽が渦巻いている。
「十代目……おねがっ、ぃ……お願…しま、す……も、許して……」
ひくっ、としゃくりあげた獄寺の口の端から涎がたらりと零れ落ちる。
喉の奥で低く笑うと綱吉は、獄寺の口元の涎を指で拭い取った。
「ダメだよ、獄寺くん。もっとオレを愉しませてくれないと」
そう告げると綱吉は、口の端を吊り上げニヤリと笑った。
「でないと……」
──でないと、もっと愉しいこと、しちゃうよ?
(2018.7.29)
(加筆修正2020.8.29)
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