「願い事」

「あ、流れた!」
  小さく呟くと、ぎゅっと獄寺くんが繋いだ手を握りしめてくる。
「願い事、できましたか?」
  流れ星に願い事を。
  穏やかな獄寺くんの声に、オレはにこりと微笑み返す。
「獄寺くんは、何を願ったの?」
  尋ねると、獄寺くんは恥ずかしそうにそっぽを向いた。



(2017.8.12)



BACK