「茜色」

  並盛山から見た町は茜色に色づき、それは綺麗な世界が広がっていた。
  オレは隣に立つ獄寺くんにちらりと視線を馳せる。
  彼と一緒にいれてよかった、この景色を二人で見ることができてよかったと、自然と口許に笑みが浮かぶ。
「明日も晴れるかな」
  ぽつりと呟くと、律儀な彼は力強く頷いてきた。



(2017.8.20)



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