並盛山から見た町は茜色に色づき、それは綺麗な世界が広がっていた。 オレは隣に立つ獄寺くんにちらりと視線を馳せる。 彼と一緒にいれてよかった、この景色を二人で見ることができてよかったと、自然と口許に笑みが浮かぶ。 「明日も晴れるかな」 ぽつりと呟くと、律儀な彼は力強く頷いてきた。