黒い獣
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ボソボソとした獄寺の呟きが聞こえたのだろうか、それとも綱吉の超直感のおかげだろうか、抱きしめる腕にさらに力がこもった。
獄寺の耳元に寄せた唇が、静かに囁き返す。
「──俺もだよ、獄寺君」
吐息が耳にかかり、獄寺の体温がカッと上昇した。
「あ、の……今……」
24ツナ獄
2010年5月刊行
T×G