秘め事は夜明け前に 1 2 |
一瞬だけ戸惑ったように引かれかけた獄寺の指はしかし、綱吉が甘噛みしているだけだと気付いた途端、逆に口の中へと潜り込んでくる。 「ん、く……」 |
24獄ツナ |
Bitter Sweet Love 1 2 3 |
「ただいま戻りました、十代目」 穏やかな声が、ケットの向こうからかけられた。ケット越しの獄寺の手は、優しい手つきをしている。 |
24獄ツナ |
テスト前の憂鬱 1 2 3 |
「せっかく獄寺君に教えてもらってるんだから、頑張らないとね」 にこりと笑って綱吉がシャープペンを握り直すのを、獄寺はどこかしら心配そうな表情をして見つめている。 |
14獄ツナ |
03.あと少し、このままで 1 2 3 |
男前だなと綱吉はボンヤリと思う。 薄暗い照明の下で、獄寺の銀髪が光を放っている。指を伸ばして触れてみると、サラサラとして心地よい手触りがした。 |
14獄ツナ |
05.包装紙 (ラッピングペーパー) 1 2 |
「ダメ? 本当に?」 そう言って獄寺は、綱吉のこめかみに唇を押し当てる。 華奢な綱吉の体はさっきからずっと小刻みに震えている。 |
24獄ツナ |
17.眠れない夜 |
獄寺とは、中学時代に出会って以来ずっと一緒だ。 いつも側にいてくれる優秀な右腕の彼に、プライベートでも一緒にいて欲しいとお願いしたのがきっかけで、つきあいが続いている。 |
24獄ツナ 「23.キスの代償」と連動 |
23.キスの代償 | ホットミルクに口をつけると、甘い香りが鼻をくすぐる。気持ちが落ち着くような感じがして、綱吉は一口、ミルクを飲む。 |
24獄ツナ 「17.眠れない夜」と連動 |
雑食系男子 |
「離せよ」 ムッとなった綱吉は咄嗟に告げた。 睨みつける眼光の強さは本気の獄寺には叶わないが、たまにはこちらが強い態度に出ても構わないだろう。 |
24獄ツナ |
眠くなるまで 1 2 |
チュ、と音を立ててキスをすると、驚いたような表情の獄寺が綱吉を見下ろしていた。 「ダメかな?」 尋ねると、獄寺は困ったように目をすがめる。 |
獄ツナ ホワイトデー |
五月の海で追いかけて |
「もう、獄寺君。危ないだろ、急に引っ張ったら」 胸の中で綱吉が、ぷう、と頬を膨らませて抗議の声をあげる。 獄寺は少しだけ体をずらして綱吉の顔を覗き込んだ。 |
14獄ツナ |
その血が二人を 分かつとしても |
部屋に招き入れられた獄寺は、ドアのところで綱吉とすれ違った瞬間、ほんのりと香る清楚なにおいに体温が上昇するのを感じた。 同じ男だというのに、不思議なぐらい自分は、綱吉に惹かれている。 |
24獄ツナ 未来編入ってすぐ 獄寺視点あれこれ |
嫌い、嫌いも 1 2 3 |
「オレ、こーゆー…無理矢理っての? ガツガツしてる獄寺君って、好きじゃない」 だけど、嫌いじゃない。言葉にしては言わないけれど、胸の内でこっそりと綱吉は呟いた。 |
14獄ツナ |
Mint Privacy 1 2 3 4 |
肌に触れる獄寺の手が、気持ちよかった。 ひんやりとして、もっと触れていて欲しいと思わずにいられない。 「気持ち、い……」 |
24獄ツナ |
望みのままに |
「ダメですよ、十代目」 軽く咎める獄寺の唇が、微かに綱吉の唇に触れてくる。 「……うん」 |
ツナ誕 24獄ツナ |
ヴァニラリィ +10 1 2 |
「さ……誘ってくださってるんですか、もしかして?」 躊躇いがちに獄寺が尋ねると、綱吉はムッとして唇を尖らせた。 「もしかしなくても誘ってるんだけどね」 |
24獄ツナ 5/9配布分 |
君の欲しいもの | 目の前のこの男は、こんな格好良かっただろうか? こんなにも大人っぽかっただろうか? ニヤリと笑う獄寺の横顔に、わけもなくドキドキする。 |
14獄ツナ 獄誕 |
甘い蜜 1 2 |
隣にいる獄寺をちらりと見ると、彼も綱吉と同じようにスイカズラの蜜を吸っているところだった。 「甘いね」 綱吉が言うと、獄寺は照れ臭そうに頷いた。 |
24獄ツナ 獄誕 |
二十四歳 |
「熱は……」 そう言って獄寺の手が、綱吉の額にあてられる。 「ぁ……」 どこに視線を定めたらいいのかがわからなくて、綱吉はじっと獄寺の顔を見つめる。 |
24獄ツナ ツナ誕 |